なぜホルモンバランスは妊活の基本となるのか?
人の様々な代謝、生命活動をコントロールしているホルモン。
女性ホルモンと呼ばれるエストロゲン
男性ホルモンと呼ばれるテストステロンなど、
その他にも体の色んな機能を調整するホルモンが私達の体には100種類以上存在しています。
特に生理や排卵については
このホルモンの分泌が規則正しく行われる事によって
排卵日のタイミングが正確にわかるので
着床率が高い日にチャレンジをすることができます。
なぜホルモンバランスが整わないの?
ではホルモンバランスがなぜ整わないのか。
大きく分類すると、これらの要因があります。
①ホルモンを消費してしまっている場合
②ホルモンを作る材料が足りない場合
③ホルモンを分泌する器官に機能的な問題が場合
この3つがあげられます。
ではなぜこういったことが起きてしまうのか、その理由は?
理由その1:過剰な糖質の摂取
糖を取ると、インシュリンというホルモンが出ます。
血糖値を下げるためのホルモンで、血中の糖が増えることで膵臓から分泌されます。
甘いお菓子などの砂糖を取れば、血糖値は当然上がりますが、
炭水化物は糖と食物繊維が合わさったものなので、糖となります。
ご飯やパン、麺類などは炭水化物なので、
つまり糖を取っているのと同じになります。
食後のデザート、10時や3時の休憩時間にお菓子の様に
食事の合間に取っている糖を考えると、
一日に取っている糖はかなりの量になっています。
理由その2:ストレスが多い生活
人はストレスを感じるとコルチゾールという
ホルモンが放出され体を守ろうとします。
ストレスの原因となる9割は、人間関係
とも言われており、勤め先の、上司・同僚・取引先の方。
プライベートでは、ご友人、ご両親やパートナーとの関係性でも感じています。
〝私はそんなにストレスを感じていないんだけどな〟
そうおっしゃられる方もいます。
睡眠不足、過度の運動、食事の内容などの生活習慣でも体は反応しています。
また最近ではテレビでの暗いニュースやSNSなどを見ていることで、
知らないうちにストレスを受けていることが多いです。
理由その3:添加物が多い生活
添加物を多く取っていると、上記の
『その1』インシュリン
『その2』コルチゾール
この2つも放出される機会が多くなり
また別のホルモンも添加物を代謝するために大量にホルモン放出しています。
例えばジュースなどに含まれる人工甘味料は
甘さを感じますが、糖は入っていません。
しかし体はインシュリンを放出しています。
糖を取ったから体が反応するのではなく、
実は甘さを感じるとインシュリンを放出することがわかっています。
合わせて、添加物は体にとっては栄養とはならないモノ、なので
つまり体に取っては不必要なモノなので、外に出そうと反応しています。
化学物質などで作られた添加物は、
特に排出に時間が掛かるので体はストレスを感じています。
意識としては添加物を取っていないつもりでも、
味をよくするため、食感をよくするため、
変色しないため、保存をよくするためなど利点が多く、
コストを下げるためにも使われているので、
現代の生活では添加物を完全に排除することは
かなり難しいと思われます。
理由その4:ホルモンの材料が足りてない
ホルモンの現在量はコレステロール、
つまり油です。
油の摂取量が少ない、または良質の油を取っていないことによる
ホルモンの材料不足という場合がありますが、
一番の理由は、前述した
過剰の糖質の摂取、ストレスの多い生活、添加物が多い生活。
こういった生活をしていることによって、
生理周期をコントロールするホルモンが作られる前に
材料を消費してしまっている可能性があります。
理由その5:自律神経の疲れ
体や心に負担が掛かる生活スタイル、習慣では、
体の色んな調整を頻繁にしなければならないため
ホルモンをコントロールしている自律神経は疲れてしまいます。
自分にとっては普通だ思っていることが、
実は体や心にあまり良くない習慣だったりすることは
よくあります。
知らないうちに体のあらゆる器官の働きを調整している
自律神経が疲れてしまい、
ホルモンの分泌を行っている器官の機能も低下してしまうのです。
自律神経の疲れが出ている時の症状
あらゆる全身の調整をしている自律神経ですが
自律神経の働きが落ちている時にはこんな症状が現れています。
【精神的な不調】
不安、不眠、情緒不安定、イライラ、集中力の低下
【身体的な不調】
頭痛、動悸、息切れ、めまい、肩コリ、便秘、肌荒れ、疲れやすくなる、
倦怠感、冷え、息苦しい、手足の冷え、しびれ感
この様な感覚がある場合は自律神経が疲れているサインとなります。
どうしたら自律神経は整う?
まず自律神経を整えるのに有効なのは、
①深い呼吸をすること
忙しい日々を送っていると息を吐く量が減っているので
交感神経が優位になっています。
息を吐いている時はリラックスする時に働く
副交感神経が優位になっているので、
吐く息を長くすること意識してください。
②心の栄養を取りましょう
体は心を映す鏡です。
気晴らしや気分転換をすることを
〝必ず定期的に行う〟と習慣付けてください。
お出かけしたり、買い物をしたり、散歩したり、
人によって様々な方法があります。
自分にとって気分が良いことやることを
心がけてください。
③自分と向き合う
どんなことが嫌で、どんなことに幸せを感じるのか。
それらを考えてみることで、
自分が大切としていることは何なのかに気付くことができます。
人は意外に自分のことを理解していません。
これらを知り理解することは
〝人生の質〟を高めるためには
とても大事なことです。
〝本来の自分らしさ〟
これを無視して生きていると
自分を殺してしまっているのと同じです。
自律神経は無意識化で働いている神経なので
素の自分、本来の自分自身を表しているとも言えます。
自分自身の価値観を理解し心を整えることで、
自律神経も落ち着き、整っていきます。
ホルモンの分泌を行っている体の器官
妊活に重要な生理周期に関わるホルモンを分泌する器官というと
脳下垂体、視床下部、卵巣の3つが主な器官となります。
さらにこれらの器官が正常に機能し
ホルモンをバランスよく出し続けてもらうためには
胃、胆嚢、膵臓、小腸、大腸などの消化器官
肝臓、腎臓、副腎などの解毒器官
心臓や肺などの循環器も正常に働いてくれないといけません。
私達の体を調整しているホルモンは
100種類以上存在しており、
その全てが体の重要な機能を整え
バランスを保っています。
糖質の取り過ぎは、胃、膵臓、腸、肝臓に
大きく負担を掛けてしまいます。
膵臓や肝臓が、糖質や添加物で疲労してしまっているのに
子宮や卵巣だけは絶好調!
なんてことはない
と考える方が自然ですよね。
ホルモンを分泌する器官はどうやって整えるの?
まずはしっかりお水を摂りましょう。
体の70%はお水で出来ています。
どれだけ良いと言われることをしたとしても、
体の主成分が足りていない状態では
本来の能力を発揮することはできません。
お水は栄養素と捉えて、栄養不足をしっかり解消し
内蔵が正常に働ける様にしてあげてください。
内蔵の調子が落ちてしまう理由は多岐に渡り存在しますが、
内蔵の調子が落ちてくると体液の循環が滞ることで
内蔵は肥大したり下垂が起き位置にズレが発生してきます。
これが子宮や卵巣の圧迫を引き起こし
子宮や卵巣の機能低下を誘発させてしまいます。
これを改善させるためには、内蔵の整体が有効です。
また脳も一緒で、継続して負担が掛かっていると、
脳内を循環し脳の老廃物を取り除いている
脳脊髄液に滞りが起きるので、
脳の位置のズレや頭蓋骨の歪みが起きてきます。
そうなってくると脳下垂体や視床下部の機能も低下し、
生理周期を整えるホルモンのバランスが崩れていきます。
内蔵や脳のズレは漢方では対応ができないので
鍼灸や頭蓋内蔵整体などが有効な手段となります。
まとめ
ホルモンバランスを整えるためには、
●甘いものや小麦粉などの取り過ぎに気を付け、糖質の過剰摂取は避ける。
●自分自身のストレスを把握し、気分を整える時間をしっかりと作る。
●良質な油をしっかり摂る。
●漢方や鍼灸などの東洋医学を用いて自律神経を整え、心と体のバランスを調整する。
●脳や内蔵の位置のズレを整体を用い、体の機能を正常化させる。
などの方法が有効です。
生理周期を整えることでタイミングも取りやすくなり
受精卵ができやすくなります。
そして内蔵の調子が整うことで着床率も上がり
元気な赤ちゃんを妊娠することができ
流産の予防にも繋がっていきます。
1日でも早く、あなたが望む明るい未来が手に入ります様に
願っております。
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